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夕刻限界

時間停止系、操作系の18禁小説を書いています。関連の同人・版権作品のレビューも書きます。18歳以下の閲覧禁止。

時間操作で人が生える おわり


 時間を操作する能力を用いて、人から抜き出した時間という概念。
 砂の形をしたそれを、どうにか再利用することが出来ないかと、鉢植えに纏めて水をかけて見たら、小人が生えてきた。
 種を植えたわけでもないのに、何がどう影響して生えてきたのかは謎だ。
 さすがに驚いたけど、その小人の容姿は私の好みにとてもマッチしていて、すぐに愛おしくなった。
 ある意味、私の子供とも呼べる存在なわけだし、「ママ」と呼んでくるあたり、間違った認識ではないのだろう。
 ひとつ不安だったのはこの小人の元になった時間の砂が、「不良少女たちの不良になっていた時間」を抜き出したものだということだった。
 この子がそれに影響され、不良になるのではないかと危惧していたけど、いまのところは私によく懐いてくれているし、普通に良い子だった。
 試しに、元になった子達の話を振ってみたけど、この子はその記憶も感情も受け継いでいないようだった。混ぜ合わせた時点で、そういった細かな記憶などは溶け合って消えたのかもしれない。
 私の能力が作用しないというのは、能力者としては危機感を覚えるべきことなのかもしれないけど、私は直感で彼女が私を害することはないだろうと考えていた。
(もしかしたら上手く隠されているだけかもしれないけど……まあ、もう十分生きたしねぇ)
 正確に数えたことはないけど、巻き戻したり早めたりした時間を全て合計すれば、私はもう何百年と生きていることになると思う。
 仙人のように達観こそしていないものの、もし彼女に殺されるようなことになれば、それはそれで仕方の無いことだ、と思う程度には生に頓着していなかった。
 いまはただ、この可愛い子との生活を楽しもうという気分になっていたのだ。
 考えてみれば、色々な女の子と生活を共にしたことは多々あれど、私が時間操作能力者だと明かしたことはなかった。生活において能力を十分に活かしてはいたけど、時間を操れるということを人に伝えたことはなかったのだ。
 事情があって伝えたとしても、結局はなかったことにしてしまっていたし。
 そういう意味で、この子のような存在は唯一無二といえる。


 彼女が生えてきてから数日。
 私は彼女と一緒に居間のソファに座って寛いでいた。彼女は私によく懐いてくれていて、実の子供のように傍から離れようとしない。
 彼女は最初、卓上におけるフィギュアくらいのサイズの、明らかな小人だったけど、瞬く間に大きくなっていた。
 いまは五歳児くらいの大きさだ。あっという間に大きくなるので、ダボダボだけど、私のシャツを着せている。
 小人状態の時からそうだったけど、彼女は生まれた時から大人の体格をしていた。身長というか、比率だけが縮んでいたので、五歳児くらいの大きさといっても、顔立ちや体つきは完全に大人の女性で、ちぐはぐな感じがする。
 もしいまの彼女と私を写真に撮って人に見せたら、出来の悪いコラ画像と思われるかもしれない。
 違和感はあったけど、いずれにしても可愛いのには違いが無い。
 それはさておき、彼女に関してはとても重要なことを決めていなかった。
「そろそろ、あなたに名前をつけてあげないといけないわよね」
 あなたと呼びかけながら彼女に話を振ると、彼女は大人びた顔立ちには似合わないあどけない表情で首を傾げた。
「なまえ? トキコちゃん」
 少々舌足らずな声だったけど、はっきりと言葉を話せるようになっていた。
 ちなみに彼女は最初、私のことを「ママ」と呼んでいたが、お腹を痛めて産んだわけではないし、そう呼ばれることに抵抗感があったから「トキコちゃん」と呼ばせていた。
 「さん」だと少し他人行儀すぎるし、私のことを「ちゃん」付けで呼ぶ者は他にいないので、特別感もある。年齢的な話でも、私は20代前半の姿を基本にしているから、「ちゃん」付けで呼ばれても、そう違和感はないはずだ。可愛い呼ばれ方の方が嬉しいしね。
 私は彼女に向け、相好を崩しながら、頷いてみせた。
「ええ。いつまでも『あなた』って呼ぶのも、おかしいでしょうから」
 どんな名前を付けるかは重要だ。
 これからどれくらい一緒にいられるかはわからないけど、少なくとも数年は一緒にいることになるはず。
 苗字は私と同じでいいとして、重要なのは彼女だけの名前。
 実はもうどんな名前を付けるかは決めている。彼女を育てると決めた時から、どんな名前がいいか、色々と調べておいたのだ。
 少し安直ではあるけど、花言葉の中からイメージにぴったり合うものを選んでいた。
「時間を操る私の力から生まれたあなたには、『永遠の愛』という意味を込めて……ハナミズキ。愛称はミズキちゃんよ」
 そう告げた。
 人の名前として考えるなら、『ハナミズキ』よりも『ミズキ』だけの方がいいかもしれないけど、彼女は普通に生まれた存在とは違う。そういう意味も含めて、正式な名前はハナミズキということにしたのだ。実際に呼ぶ時は「ミズキちゃん」と呼ぶことになるけど。
 名前を付けた瞬間。
 ミズキちゃんの大きな瞳が、奇妙な光を宿した、ような気がした。
「わたしのなまえは、ハナミズキ――」
 確かめるように、小さく呟くミズキちゃん。
 その身体が急激に大きくなり、私と大差ない大きさに変化した。
 ちぐはぐだった比率の身体が自然な大きさとなるなっった。そうなれば、彼女の見た目年齢は私とそう変わらない。
 全体的に小さかった時には気づかなかったけど、私以上に豊満な胸が目の前で揺れ、圧倒される。
 私にしなだれかかってきながら、ミズキちゃんはニッコリと微笑んだ。
「ありがとう、トキコちゃん――わたしに名前を付けてくれて。とてもいい名前で、気に入ったわ」
「み、ミズキちゃ、ん?」
 名前を付けた途端、急に私と変わらない知能レベルになった。
 さっきまで舌足らずな調子で、生まれたてって感じだったのに。
(名前をつけた途端賢くなるって……そういう生物、何かのアニメ……いえ、漫画で見たような気がする……)
 理屈は良くわからないけど、時の砂から人が生えてくること自体、訳がわからないことなのだから、そういうこともあるのかもしれない。一から全部教える必要がなくなったという点は、利点かもしれない。
 思わず意識を余所に飛ばしていたら、いつの間にかミズキちゃんの顔が目の前に迫っていた。
 思わず逃げかけた私の頭を、ミズキちゃんの両手が左右からがっしり掴んで固定する。
「へぅ? ――んむッ!」
 思わず変な声が出た私の唇に、ミズキちゃんの唇が重ねられた。
 見開いた視界に、ミズキちゃんの細められた目が映る。彼女は数日前に生まれたとは思えない艶のある目で、私に視線を向けていた。
 ゾクゾク、と背筋を不可思議な熱が駆け抜けていく。
「んぁっ、ふ、ぁっ」
 同性同士のキスなんて、私はそれこそいくらでも経験があるのだけど、ミズキちゃんとのキスは格別だった。どろりと甘くて熱い唾液が流れ込んでくる。
 そしてそれが全く不快じゃない。普段から口づけに抵抗を覚える方ではないのだけど、前提条件としてそういう気分になっているか、なっていないかは割と重要だった。
 重ねてしばらくすればその気になれるけど、重ねた瞬間はそこまで乗り切れていないことは多々ある。
 けれど、ミズキちゃんとは口を合わせた瞬間から、まるでそれが自然な状態だったかのように、身体の奥から燃え上がるように情欲が沸き上がってきた。
「ん……っ、んぁ……」
 思わず自分からも積極的に舌を絡ませ、貪るようにミズキちゃんを求めてしまう。
 ミズキちゃんは私の弱いところ、気持ちよくなれるところを熟知していた。こちらも同様に自分が弱いところ、気持ちのいいところを攻めてみると、彼女も敏感に反応していたから、どうやらそういうところは私と共通の特徴を持っているらしい。
 それは互いにどこを刺激すれば気持ちよくなれるのか、よくわかっているということ。
 私とミズキちゃんはしばらくの間、ソファの上で絡み合い、お互いの口内を貪りあった。 ミズキちゃんの手が私の着ている服の中に滑り込んでくる。その自然な動きはこういったことを何度も経験している者の動きだった。
(性感帯が似通っているのも含めて……私の特徴や経験を一部引き継いでいるって感じなのかしら……?)
 私は色んな女の子とこういった行為をすることが多いから、当然相手の服を脱がすのにも慣れている。そういった経験を受け継いでいるのだろう。
 別に私は師匠でも師範でもないのだけど、自分の培った技術や経験を受け継いでくれるというのは嬉しいことだった。
 私もまた、彼女の身体に手を伸ばした。彼女は元々私のシャツしか着ていなかったので、手を滑り込ませればすぐに素肌の感触が返ってくる。私も身体には気を遣っているけど、彼女の肌の感触は別格だった。
 生まれたての赤ん坊のような、穢れも傷みもない身体。時間操作能力で人並み以上の肌を維持している私でさえ、ここまでのものにはならない。
 掌で表面を撫でるだけでも気持ちいい。そしてそれは撫でられている彼女側こそそうなのか、私の身体をまさぐる手が止まってしまうほどだった。
「ん……っ、トキコちゃん……ずるい……っ」
 少し不満げに喘ぐ彼女。肌の敏感さはどうしようもならないのだろう。
 私はそんな彼女の反応が愛おしくて、彼女の身体をまさぐる手をさらに激しく動かした。私以上に豊満な胸を下から持ち上げるようにして、揉みし抱く。ずっしりと手に来る重さは、非常に手応えがあって、揉む側も気持ちよくなるものだった。
 声を上げ、気持ちよさそうに身体を捩る彼女。そんな彼女を見ていると、さらに彼女を気持ちよくさせてやりたいという思いが強まってくる。
 けれど、彼女は自分が気持ちよくなるだけでは不満だったようで。
 私の手を掴み、無理矢理ソファの上で押し倒してきた。
「はぁ……はぁ……わたしの、番……!」
 主導権を握りたいのだろう。私はそんなミズキちゃんの行動が好ましく思えた。
「わたしが、トキコちゃんを気持ちよくするんだから……!」
 負けず嫌いなのだろうか。
 彼女は強い意志を込めた瞳で私を見据えている。それがなんとも心地良い。
「うん、わかった。じゃあ……お願いね?」
 私は自分から動くのをやめ、ミズキちゃんのしたいように任せる。彼女はもどかしい様子ながらも、私の服を脱がしにかかる。それに協力して脱がされてあげると、全裸にされた私はシャツ一枚の彼女にのしかかられた状態になる。
 ミズキちゃんは私に跨がった体勢で、じっと私の身体を見つめていた。慣れているとはいえ、熱の籠もった視線を向けられるとさすがに少し恥ずかしい。
「トキコちゃんの肌……綺麗……」
 呟きながら、ミズキちゃんの指が私の脇腹あたりから脇の下にかけてを撫で擦る。くすぐったくて思わず笑ってしまった。
「ふふっ、ありがと。気を使って整えてるからね」
 私の時間操作能力にはひとつの限界がある。
 それは、悪い変化をなかったことには出来るけど、良い結果を導くことは出来ないということだ。
 あらかじめ肌が綺麗になるために努力をしておくことで初めて、時間を早めて良い結果が出る。だから、手入れは欠かせない。
 もちろん肉体的に全盛期というか、若くて最も優れた肌質の時期に調整するくらいはしているけど、それだけでは誰もが羨む身体にはならない。
 私の場合、人を楽しませるというよりは、自分が楽しむための努力だったのだけど、ミズキちゃんという存在が生まれたことによって、綺麗に整え続けてきた甲斐が生まれた。
 ミズキちゃんが私の胸に顔を埋め、甘えるように頬をすりつけてくる。おっぱいに吸い寄せられるのは生まれたばかりだということが影響しているのだろうか。
 いずれにせよ、ミズキちゃんの瑞々しい肌が乳房に触れ、私にとっても心地よかった。
 ミズキちゃんが舌を出し、私の乳房を舐めて来る。赤ん坊が母乳を求めているようで、とても愛おしく、気持ちよかった。
 ここまでの行為によって、十分硬くなっていた乳首を、ミズキちゃんが口に含む。ビリビリと快感が走って、腰が跳ねた。
「ぅんっ」
 ミズキちゃんの熱い口の中で、乳首が転がされる。そうして快感を充分に与えられた末、彼女は前歯で乳首を軽く甘噛みした。
「んぎっ!」
 思わず声が出て、びくん、と全身が震えた。軽く絶頂してしまったようだ。
 いままで女の子と経験してきた中でも、格別の快感なのは間違いない。
「ふぅ……ふぅ……トキコちゃん……わたし、もっと気持ちよくなりたい……っ」
 初めてであろう快感にやみつきになっているのか、ミズキちゃんはそう熱の籠もった視線で私を見つめてきていた。
 私はそんな彼女を愛おしく思いつつ、体を起こす。ミズキちゃんは私に抱きついてきた。裸の私と、シャツ一枚のミズキちゃんの身体が密着し、なんとも心地よい。
「いいわよ。それじゃあ、道具を――」
 女の子と愛し合うために、私は色々な道具を所有している。ディルド付きパンツや、双頭バイブのようなものもあるので、愛し合う時にはそれを用いることが多かった。
 だから今回もそれを持ってこようと思ったのだけど、ミズキちゃんは離れてくれなかった。いや、離れさせる必要が無かった。

 なぜなら――密着しているミズキちゃんの股間から『何か』が盛りあがってきていたからだ。

 ミズキちゃんに関してはもう何度も驚かされて来たけど、今回はそれに輪をかけて驚かされてしまった。
 見下ろしたミズキちゃんの股間には屈強な外国人のような、逞しい男性器が生えていた。
 私の腕くらいの太さがあるかもしれない。そんなものが私と彼女の身体の間に存在していた。
「み、ミズキちゃん、それ……っ」
 彼女が何かしたのだろう。
 確信を持って問いかけてみると、ミズキちゃんは小悪魔のように微笑んだ。
「えへへ……股間だけ時間を巻き戻して、ここだけ『男性として成長した』状態にしてみたの。なるべく大きくなるようにしたら、こうなっちゃった」
 そのことに私は眼を見開いて驚いた。それは私が時間操作能力で行えないことをミズキちゃんがやっていることになるからだ。
 私の時間操作能力の影響を受けないというのはわかっていたけど、まさか彼女自身がそういう力を使えるなんて。
「……それ、私には使えるのかしら?」
「んー……どうだろ。わたしの力は、トキコちゃんには利かないみたいだから……無理かも」
 それは少し残念なような。そうでないような。
 私がそう複雑な思いを抱えている間に、ミズキちゃんは自分の男性器を握り、程よい大きさに修正していた。器用なことをする。
「うん、これくらいかな? ――さあ、トキコちゃん。愛し合お?」
 ふたなり、という存在になったミズキちゃんは、そう私の耳元で囁いてきた。
 男性との性交経験は豊富ではない。正直怖いという気持ちがないわけではなかったけど、同時に少し期待もしてしまっていた。
 なぜなら、彼女と私の身体の相性は抜群だったから。
 男性器というのは本来のミズキちゃんの身体にはないものだったけど、たぶんその具合も極めていいだろうことは想像に難くない。
 それを期待してしまっている自分もいたし、自分で制御できないレベルで気持ちよくなるのではないかと恐怖する感覚もある。
 板挟みになって肯定も否定も出来ない私。そんな私の脇の下にミズキちゃんが手を入れ、軽く持ち上げた。
「ひゃっ!?」
 同じくらいの体格なのに、まるで大人が子供を持ち上げるみたいに持ち上げられ、びっくりする。そんな私の様子を見てか、ミズキちゃんは楽しそうに笑っていた。
 気づけば、ミズキちゃんの身体は傍目から見ても筋肉がついていることがわかるほどに逞しくなっていて、まるで女子レスリングの選手のような状態になっていた。
「ふふっ、もちろんこういうことも出来るんだよー」
「す、すごいわね……」
 褒めてあげると、ミズキちゃんは嬉しそうに相好を崩した。このあたりはなんというかまだ子供という感じがして可愛らしい。
 なんて。
 ちょっと親の心境になっていた私は、彼女を止められなかった。
「それじゃ、いくよー」
「あっ、まっ――ん、ぎぃっ!」
 身体が真っ二つに分断されるかと思った。
 それまでの前戯で十分濡れていたようで、痛みこそなかったけど、ミズキちゃんのそれは普通のものよりも遙かに太く逞しく、私が受け入れられる限界ギリギリの太さだった。
 身体の奥まで満たされているような感覚。彼女のそれの圧迫感は相当なもので、私は目の前に星が瞬くような衝撃を受けていた。
 なにより凄いのが、普通なら痛みなり苦しみなり、何らかの負の感覚がついてきそうなところ、ミズキちゃんに挿入された結果、私は気持ちいい感覚しか覚えなかったということ。
 身体の奥まで満たされ、気持ちよくなれるところを余すところなく、全て刺激されている感覚が絶え間なく襲いかかってくる。
「あ……あぁ……っ」
 酸欠になった金魚の如く、ぱくぱくと口を開閉することしかできない。
 そんな私をさらに翻弄するべく、ミズキちゃんが動く。私の脇の下に入れた手に、力がこもった。
 身体が持ち上げられ、身体の中からミズキちゃんのものが抜けていく。それによって与えられる快感はなお強く、思わず身体が小刻みに痙攣した。ギリギリ抜けきるところで止まり、また身体が下ろされて奥まで突かれる。
 その一連の流れを、ミズキちゃんは容赦なく繰り返した。
 まるで男の人がオナホールを使って、自慰に耽るかのように、ミズキちゃんは私を上下させて弄ぶ。
 抗おうとしても、人を軽く持ち上げられるほどの筋肉を得たミズキちゃんに抗うことはできない。ただひたすらにピストン運動に耐えるしかなかった。
 ミズキちゃんの方も何気なくやっているのではなく、かなり我慢しながら私の身体を弄んでいるようだ。いまにも絶頂しそうなのか、少しでも長く耐えるつもりなのか、顔をしかめてまで耐えている。
「んっ……トキコちゃん……っ、気持ちよすぎ……てっ……もう……っ」
 その我慢も長くは続かなかったようで、早くも声が震え始めていた。それは私も同じで、彼女に身体ごとしがみつくようにして、身体の中にある彼女のものを強く締め付ける。
 身体の中に差し込まれたものの形がハッキリわかるほどに、それの感覚が強くなった。
「わ、私もっ、もう、だめぇっ」
 一際大きな波が来て、私とミズキちゃんは同時に達した。
 身体の奥で熱い物が噴き出す。その感覚もまた私にとって強烈な刺激になって、立て続けに私を絶頂に導いた。
 ミズキちゃんに身体を預けるようにして脱力していると、そのミズキちゃんが後ろに倒れ、私たちは重なった状態でソファに寝転がる。
「はふぅ……疲れた……しばらく、寝よう……?」
「そう、ね……それがいいわ……」
 いまだミズキちゃんは股間に男性器を生やしたままで、一度出したにも関わらずその硬さは変わっていなかった。
 そのため、私は貫かれた状態のままで、その合間からは白濁液が溢れ出していた。
 でも全然不快な感じはしなくて、むしろミズキちゃんに身体の奥まで満たされている確かな満足感があった。
(こういうのも、近親相姦になるのかしら……? いえ、気にしなくてもいいわね)
 そもそもの成り立ちからして普通じゃないのだから、普通の関係で考えても無駄なことだ。
 私は余計なことを考えるのをやめ、柔らかくも逞しいミズキちゃんに身を預けて、眠りについた。

 奇妙な彼女との生活は、まだ始まったばかりだ。

~時間操作で人が生える~ おわり
 

時間操作で人が生える 2


 私の時間操作能力はあくまで時間を操作する能力であり、それ以外の力は一切持っていない。
 擬似的に高速移動は出来るけど、超人的な身体能力を発揮できるわけではないし、手を触れずに物を動かす、みたいな超能力者みたいな真似もできない。
 あくまで私は時間操作能力者なのだ。
 だから。
「どーしましょ、これ……」
 色んな人から抜き出した『時間』という概念を物質化した『時の砂』。
 使い道が無くなったそれらを、どうにか使えるようにならないかと試しに普通の砂みたいにプランターに纏めて水を与えてみた結果――

 身長十数センチ程度の小人が生えてきた。

 改めて状況を整理してみると、ますます訳がわからない。
(そもそも何の種も植えてないのに、なんで水だけで生えてくるのよ……)
 どうすればいいのか、さすがに途方に暮れる。
(とりあえず考える時間が欲しいから……)
 私は世界の時間を止めることにした。とにかくまずは冷静に判断する時間がいる。
 家の外から聞こえていた喧噪が止み、世界に静寂が訪れる、はずだったのだけど。
 いつも通り静寂に満ちた世界に、私以外の立てる音が響いて、本気で驚いた。
 見れば、砂の中から這い出てきた小人が、立ち上がって身体についた砂を払っている。
(あれ……? 私、時間止めたわよね?)
 壁にかかっている時計を見上げると、確かに秒針が止まっている。念のため他の時計も確認してみたけど、ちゃんと世界の時は止まっていた。
 小人だけが、私の能力を気にせず動いている。
(私の力から生まれたものだから、私の力が利かないってこと……?)
 絶対の優位を担保してくれていた能力が通じない相手が生まれたことに、私は非常に動揺していた。
 青ざめる私に、さらに衝撃が襲いかかる。
 立ち上がったその小人は、呆然としている私を見上げると、その口を開いて、声をかけてきたのだ。

「ママ-。だっこー」

 子供が母親に求めるように。
 その子は、私を「ママ」と呼び、甘えてきたのである。
 私に出産経験はない。
 何度も時間を巻き戻し、色んな人生を歩んできた経験はあるのだけど、どうしても男性と結ばれる未来がしっくり来ず、結婚くらいまではしたものの、出産まで関係が続くことがなかったからだ。
 なので、誰かにママと呼ばれることはなかった。
 これが初めての経験ということになるのだけど、それにしてもまさかこんな形で呼ばれるとは思ってもみなかった。
 ただ、その子は全幅の信頼を私に向けているように見える。少なくとも、私を害そうとする気配はない。
(……様子見、してもいいかしら)
 時間操作能力が通じないというのは不安材料だけど、私は残酷なことは嫌いだ。
 出来れば、この子とも仲良く出来るならそうしたい。
(ぶっちゃけすごく好みだし!)
 私の能力から生まれた存在だからか、その子は私の好みど真ん中を突いていた。
 サイズはさておき、姿形だけをみれば満点に近い。
(だっこして欲しいって言ってたわよね……よ、よし)
 覚悟を決めた私は、彼女に向けて恐る恐る手を伸ばした。
 その子は満面の笑みで、私の手にしがみついてきた。

つづく

時間操作で人が生える 1


 目の前に積み上げられた大量の「時の砂」の詰まった瓶を前に、どうしたものかと頭を悩ませていた。

 私は時間操作能力を持っており、目の前にあるこの大量の「時の砂」は、その能力を使って色々な人から抜き出した「時間」という概念そのものだった。
 なんでそんなものが大量に溜まっているのかというと、これらはすべて依頼を受けて不良少女たちから抜き出した「非行に走っていた時間」だからだ。
 もちろん、実際の依頼は「手の着けられない不良の娘を更生させてくれ」というもので、時間を抜き出されたことは依頼主の親にもわかっていない。
 私はただ敏腕のカウンセラーとして依頼を受け、不良少女たちから「非行に走っていた時間」を抜き取り、非行に走っていた原因を突き止め、それを解決しながら抜き出した分の時間を過ごさせ、真っ当に育った状態で解放しただけの話だ。
 色々倫理的に問題はあるかもしれないけど、少なくともどの親にも、不良少女本人にも感謝されているので、よしとしている。
 ちなみに、非行に走った理由が親だった場合は、様々なコネや人脈を駆使してそっちの矯正を行うようにしている。
 不良少女たちは時間を巻き戻せば大抵は素直な良い子になるし、数年程度付き合うのは私にとって苦ではないし、報酬のひとつとして少女たちと乳繰り合ったりできて楽しいけど、さすがに親の数十年の人生に付き合う気はしない。
 ともかく、そうやって不良少女たちを更生させるのはいいとして、問題はその際に抜き出した「時の砂」の処分方法だった。
 この「時の砂」は、抜き出した本人に振りかければ、抜き出した時間が本人に戻る。
 だが、これを戻すと不良になってしまう。なので戻せない。「時の砂」は他人には使えないし、そもそも「不良になる時間」に有効な使い道もない。
 ゆえに、保管しておくしかないのだけど、依頼が積もり積もって大変な量になってしまっていた。
 風に乗って飛散する可能性を考えると、下手に処分するわけにもいかず、困ってしまっている。
「……何かに使えないかな」
 見た目はただの砂だから、上手くすれば使い道があるかもしれない。
 私は底が抜けていない鉢植えを買ってきて、その中に大量に集めた「時の砂」を注いでいった。「時の砂」は人によって多少色が違ったりするのだけど、混ぜてしまえば茶色っぽい砂らしい色になった。試しに水を注いでみると、普通の砂のように湿り気を帯びた。
「うん。いけそうじゃない? これなら花でも育てられそ――うひゃあ!?」
 その時、私にも思い掛けない、とんでもないことが起きた。
 湿った時の砂の中から、小さな手が突き出してきたのだ。
 細い、女の子の手だ。ただ、スケールが小さい。普通の10分の1くらい。赤ちゃんの手というにはあまりにもすらりとしたその手が、鉢植えに集めた砂の中心から突きだしていた。 唖然として見守っていると、その手はどんどん伸びて、肘、二の腕、肩、と外に出て来る。
 そして――頭が、砂から出てきた。
 濡れた砂で汚れているけど、あどけない顔つきのそれは、間違いなく人間の顔だった。

 時の砂から、十分の一スケールの人間が生えてきた。

つづく

2018年、ご愛読ありがとうございました!

来年、2019年はより多くの執筆活動に尽力しますよ~^w^
各ジャンルで途中になってる作品は多いので……ひとつひとつがんばります!

それでは皆様、良いお年を!
また来年お会いしましょう!
[ 2018/12/31 23:40 ] 連絡 | TB(-) | CM(0)

10月に書きすすめようとしている作品たち(※あくまで備忘録です)

夕刻限界で途中になっている作品の一覧です。

・時間の止まったこの世界に咲く(動く者がお互いしかいない、時間の止まった世界で互いを認識したふたりは……)
[ 2018/10/01 19:10 ] 連絡 | TB(-) | CM(0)

時間操作で悪を躾ける おわり

 時間操作能力を駆使して、お仕置きするために連れてきたミチルちゃんとマチコちゃん。
 そんなふたりは現在、ベッドの上で互いをイかせようと必死になっている。
「はぁ……はぁ……さっさとイきなさいよ……!」
「み、みっちーがイってよ……!」
 ふたりはそれなりの友情で結ばれていたはずなのだけど、所詮は犯罪の片棒を担いでいた程度の間柄、ということなのだろう。
 相手を先にイかせようと必死になって、相手を慮ったり自分が犠牲になろうという気は全くないみたいだった。
(うーん。あれじゃあ気持ちよくはならないわよねぇ……ずっと待つというのも面倒だし……そうだわ!)
 私は良いことを思いついたと思わず指を鳴らす。
 すると、びくん、とふたりが驚いてこちらを見た。
(あ、しまった。時間停止の合図にしてたんだった)
 私は世界の時間を止め、指を鳴らした直後まで巻き戻し、改めて時間を止めた。
「確か……この辺に……あった」
 部屋の棚の中から、錠剤の詰まった瓶を取り出す。
 それはいわゆる媚薬という奴で、とても効果が強烈なものだった。
「これを飲ませてあげましょう。そうすればイきやすくなって勝負が手早くつくわ」
 吐き出されてももったいないので、お尻の穴から入れることにする。確かそれでも効果があるって話だったし。
 ミチルちゃんとマチコちゃんはベッドの上で膝立ちになって、お互いに正面からそれぞれの胸や股間を弄っていた。体勢的に錠剤をそのまま入れるのは難しいから、水に溶かして、注射器の形をした浣腸器を用いて、体内に注ぐことにする。
 私はミチルちゃんのお尻を弄り、お尻の穴に浣腸器を差し込む。当たり前だけど、中身を押し込む間、時間が止まっている彼女は何も反応しなかった。
 その間にマチコちゃんの方ももう一人の私が媚薬浣腸を済ませてくれていた。
「よし、オーケーね」
 私たちは再び同じ位置に戻ると、指を鳴らして時間停止を解除する。
 途端、お腹の中に違和感を覚えたのか、ふたりは揃って腰を跳ねさせた。
「な、なに……?」
「今度はなにをしたのよ……!」
 ふたりも私が指を鳴らしたのはわかっているので、また何かされたのだということを察したようだ。
 ミチルちゃんは本当に気が強い子だ。私はそんな彼女に指を向け、少しだけ彼女の時間を進める。
「なに、おっ、あっ」
「み、みっちー!?」
 突然目の前のミチルちゃんが奇声をあげて身体を震わせ始めたため、マチコちゃんは驚いている様子だった。
「大丈夫、ちょっと身体が敏感になっただけよ」
「……!」
 マチコちゃんは一瞬戸惑ったような様子だったけど、今がチャンスと言わんばかりに、ミチルちゃんのあそこに指を突き入れた。
「ま、マチッ、あんたぁっ、ああっ、ああーっ!」
 躊躇無く責めを実行したマチコちゃんは中々に強かだった。少しでも優位に立とうというんだろう。実際、その素早い攻撃に、ミチルちゃんは敏感になった身体を制御することが出来ず、立て続けに何度かいったみたいだった。
 ミチルちゃんのお腹がぽこりと膨らむ。一気にマチコちゃんが有利になった。
「……そういう強かさ、嫌いじゃ無いわよマチコちゃん。でも……ちょっとずるいわよね?」
 ミチルちゃんがたまたま先だっただけで、本来は二人同じ状態にするつもりだったのに。
 それがずれてしまったからには、ミチルちゃんの方にも下駄を履かせないと平等じゃない。
 私は再び時間を止め、マチコちゃんの股間に太いバイブを差し込んだ。元の位置に戻るまでの間、軽く動かしておく。
 そして時間停止を解除した。
「ひぐっ!?」
「それ、マチコちゃんは抜いちゃダメよ。ミチルちゃんは自由に使って良いからね」
 私はそう言うと、マチコちゃんの時間をミチルちゃんと同じように少しだけ進める。
 するとマチコちゃんの身体にも同じように媚薬の効果が現れた。
「ひっ、これ、ひど……っ」
 まあ、同じような状態になってしまった以上、バイブが差し込まれてるマチコちゃんの方が圧倒的に不利なんだけど、まあ仕方ないわよね。
 いまのところは頑張って耐えているみたいだけど、果たしてどこまで我慢できるやら。
「さあ、がんばって相手を先に出産させてちょうだい」
 私の合図と共に、ふたりは快感に燃え上がる自分の身体を抑えながら、相手を必死になって責め始める。
 よほど「自分の産んだ子に犯される」という罰ゲームが嫌なようで、ふたりは懸命に相手を責めていた。媚薬によって敏感になった身体同士、果たしてどこまで耐えられるか。
 汗だけじゃない様々な液体を垂れ流しながら、ふたりは必死に互いの身体を弄りあっている。
 いつしかふたりはベッドに寝転がり、互いの身体を搦めあって、弄りあう。中々耽美な光景だった。
 けれど徐々にそのお腹が大きくなっていき、臨月に近い状態になると、さすがに苦しみの方が勝るのか、ふたりして互いの身体を弄るのを止めざるを得ず、仰向けになって悶えていた。
「ぐるし……っ」
「たす、けて……」
 二人して音を上げてしまった。まだ出産までには時間があるのに。
 仕方ないので最後の後押しをしてあげようとしたら、マチコちゃんの身体がびくんと跳ねた。
(ああ、マチコちゃんにはバイブが刺さってるから……)
 ミチルちゃんが責めるのを止めても、機械であるバイブは震えたまま止まらない。
 それによって、最後の数回の絶頂にマチコちゃんは達してしまった。
「う、うまれ……っ、るぅ……!」
 マチコちゃんの股間を割り裂くように、赤子の頭部が顔を覗かせる。
 助産婦による何の処置も助言もなく産むことになったマチコちゃんは、激痛に身悶えながら、その子を股間からひり出した。
「あらら。先に出産に至ったということで……マチコちゃんの負けね」
 もちろん、彼女が完全な自力で産んだというわけではなく、私がそれなりに時間停止能力を駆使して補助したのだ。
 私は生まれたてほやほやの赤ちゃんの身体を確認する、
「あら、男の子ね。よかったわね、一人目で」
 にっこりと笑いかけつつ、私はその赤ちゃんを抱き上げる。
「さあ、罰ゲームのお時間ね」
 ぱちんと指を鳴らして時間を止め、すべての準備を整えてから時間停止を解除した。
 勝利者のミチルちゃんは大きなお腹を抱えたまま、壁に張り付けてある。マチコちゃんの様子がよく見える位置で、罰ゲームの様子を眺めてもらうつもりだった。壁に磔にしている拘束具の他に、分厚い猿轡を噛ましてあるので、喋ることも出来ない。
 一方、ベッドの上に残されたマチコちゃんは、その身体を厳重に拘束具で固められている。両手両足は折り曲げた状態から動かせず、その口には排水溝の穴を想起させる開口具で塞がれている。その開口具にはオプションとして鼻フックが取り付けられるようになっていて、それによって作られた無様な豚鼻を晒していた。
 足が曲げたまま伸ばせないので、足を閉じるのも難しく、ひっくり返ったカエルのように股を開いてしまっている。そうして無防備に晒された股間は、愛液らしきものでドロドロに濡れている以外は正常だった。少なくとも出産直後の身体じゃない。
 それはある意味当然で、妊娠前まで戻してあげたからだ。男性が吸い寄せられる、魅力的で綺麗な身体に戻っている。
 ベッドの上に拘束されたそんな彼女の前に、私は『彼』を連れて立っていた。
「それじゃあ、罰ゲームを始めましょうか?」
「アウウウ……」
 だらだらと涎を垂らしながら私の隣に立つ『彼』。
 それはマチコちゃんが産んだ赤ちゃんを、一気に18歳くらいに成長させた存在だった。
 それまでの蓄積がある者の時間を弄るのと違い、彼の場合は全く存在しなかった状態から一気に青年まで時を進めたことになる。そうなると、彼はどうなるのか。
 答えは、本能のままに行動する、原始人のような存在になるというものだった。
 記憶もなければ人格もないけど、竿役としては十分役に立ってくれる。
 身体の動かし方自体わからないはずの彼が自由に動け、さらには女性を犯したりする方法を知っているというのは考えてみれば不思議な話ではあるけど、都合がいいので深くは考えないようにしている。たぶん私の時間操作能力が上手く作用してくれているのだろう。
 ぎらぎらと欲望に輝く視線に射貫かれたマチコちゃんが、恐怖に涙を浮かべ、必死に逃げようと身体を蠢かせる。
「ウーッ! ウーッ!」
 一応彼女の息子になるのだけど、親子の情などあるはずもない。お腹を痛めて産んだことは同じでも、あまりにも短時間で親子愛が育まれる余地はなかった。
 それは息子側も同じ事。本能しかない彼にとって目の前の女性は、ただ性欲を満たすための肉の穴でしかない。
 命じる必要もなく、彼はマチコちゃんに襲いかかる。その屹立した立派なものを前戯もなしに彼女の穴へとぶち込んだ。
「ギイイイイ!!!」
 女の子があげていいものではない悲鳴をあげ、マチコちゃんが暴れる。それを力で押さえつけ、彼はマチコちゃんの穴に自分のペニスを擦りつけ、差し込み、そして抉る。
 実は彼にも彼女たちに与えたのと同じ媚薬を飲ませてあり、普通の数倍は興奮していた。
 ひたすらピストン運動を繰り返し、射精してはさらに前後に腰を動かし、彼と彼女の接合部はとんでもないことになっていた。
「……うわぁ。ここまで激しいのは初めてね」
 時間操作で作り出した人間にも色々あって、獣じみた動きをするものもいれば、動きがゆっったりしているものもいる。今回のマチコちゃんの息子は獣的な激しさを存分に発揮していた。
 あまりの激しさにマチコちゃんが失神し、反応がなくなっても関係なく、次から次へと射精してマチコちゃんの身体を精液で汚していく。
 予想以上に厳しい罰になったけど、これでもう二度と馬鹿なことはしないだろう。
 十分すぎるほどの懲罰をなし得たということで、私は満足していた。
「んぐっ……うぎいい……っ」
 そんな私の耳に、苦しげな声が届く。壁に磔になっているミチルちゃんからだ。
「あら……? どうやら貴女も産気づいちゃったみたいね」
「んんっ! んぐぅっ!」
 拘束具を外せと言わんばかりに悶えるミチルちゃん。その目にはどこかまだ反抗的な光が宿っていた。
「んー……懲りない子ねぇ」
 ここまでやってなお反抗的というのには舌を巻く。仕方ない。
 私は、そんなミチルちゃんのお腹に、指を向けた。




 どこか自分の面影がある男に犯されて犯されて犯されて――気づいたら、私は駅前の広場のベンチに腰掛けていた。
 思わず勢い良く立ち上がり、自分の身体を確認する。
 なんともない。異常なほど盛り上がったお腹も、膨らんだ胸も、身体を縛っていた拘束具も、何もない。広場を行き交う人たちが怪訝そうな顔でこちらを窺っている。
(……夢、だったの? あれが?)
 私はぶるりと身震いをした。訳のわからない夢だ。時間を操る悪魔みたいな女に、みっちーと一緒に弄ばれる夢。みっちーとの勝負に負けた私は自分で出産した男に犯され、お腹が膨れあがるまで中だしされ続けた。
 その時の感覚がいまもリアルに残っている。
(わけわかんない……なんであんな夢を……)
 ふと、私は私の隣にみっちーが座っているのに気づいた。
 二人して眠ってしまっていたのだろうか。
(今日は適当な男を引っかけて財布奪って遊ぼうって言ってたのよね……写真とか撮られてないわよね?)
 ふと、そこまで考えてから、私はみっちーの様子がおかしいことに気づく。頭を抱えて、身体を丸め、まるで何か怖いものから逃げているような、そんな様子だった。
「み、みっちー……?」
 みっちーは相当頭が良くて、悪知恵の働く子だ。演技力もすごくて、騙した男たちの中には『純情な彼女』に騙されたことを最後まで信じなかった者もいた。
 そんな彼女が、まるで子供のように頭を抱えて震えている。何かぶつぶつ呟いているのがわかって、私は彼女に耳を寄せてみた。
「やめてやめてやめて……お腹がお腹がお腹が……指を向けないで……ひいいいいい!!」
 みっちーが悲鳴をあげて蹲る。
 私は彼女が呟いている内容から、さっきのを味わったのが夢である可能性が薄れたことを感じた。
(まさか……ほんとうに、されたの……? あれを……?)
 時間操作能力者が、この世のどこかにいる。
 その事実は私たちにとって恐ろしい化け物がどこに潜んでいるかわからないということだった。いつかまた、私たちを苦しめにやってくるかもしれない。
 恐怖に支配され、泣いて呻くみっちーを呆然と眺めながら、私はもう二度と悪事に手を出さないことを心に誓った。


~時間操作で悪を躾ける おわり~
 

 

時間操作で悪を躾ける 4

 ミチルちゃんもマチコちゃんも、言われた意味がわからないのか、ぽかんとした顔をしていた。
 ちなみに保管していた精子は時間を停止させていたので、当然ながら生きている状態だった。それを子宮内に注がれたということがどういう意味を持つのか。
 口で丁寧に説明してもいいのだけど、手っ取り早く済ませる方法がある。
「どういうことかわからないみたいだから、教えてあげるわ」
 私はふたりのお腹を左右の手それぞれで指さし、時計回りに指を回す。
 トンボでも捕まえようとしているかのような指の動きに、ふたりが怪訝な顔を浮かべるのも刹那。
「うっ……!? うそっ、なに、なんなのこれ!?」
「お、お腹がぁッ!? 苦しいよぉ……!!」
 悲鳴とうめき声を上げてふたりが騒ぐ。彼女たちのお腹がみるみるうちに大きく膨らんで言っていた。私が時間を操作して、彼女たちのお腹だけすごいスピードで時間を経過させているのだ。
 数十秒後には、彼女たちは子供を孕んだ妊婦となっていた。
「う、うそでしょ……」
「ありえない……」
 彼女たちは自分たちの大きくなったお腹を見て、呆然と呟いている。現実を受け入れられないみたいだった。
「危険日じゃないはずなのに……!」
 そんなことを呟いているミチルちゃん。もちろんそんな日程はずらしてあるに決まっているのに。
「はいはい、自分たちがどうなっているか、わかってもらえたかな?」
 私は指を逆回しにして彼女たちのお腹を元に戻す。
 彼女たちはここに来てようやく目の前の事態を理解しつつあるのか、怯えを含んだ目で私たちを見ていた。そんなに怖がらなくてもいいのに。
「はい。というわけで私は自由に貴女たちの時間を弄ることができます。おばあちゃんにすることも、赤ん坊にすることだって出来るのよ。信じられないなら、やってあげましょうか?」
 あえてにこやかに言う。すると案の定彼女たちは必死な様子で首を横に振った。
 これで話がしやすくなった。
「それじゃあ、改めてゲームの内容を説明するわよ。これから貴女たちには、お互いを責め合ってもらいます。そして、性的な絶頂を相手に迎えさせる度に、相手のお腹の時間が一ヶ月進むことになります。先に相手を出産させた方の勝ち! ね? 簡単でしょ?」
 ふたりは異常者を見る目でこちらを見ていた。失礼しちゃう。
「なんで……どうしてそんなことさせるの……?」
「そ、そうよ……何の恨みがあって……」
 精一杯の牽制のつもりなのかもしれないけど、それは悪手と言わざるを得ない。
「趣味と実益を兼ねた教育、というところかしら。ああ、生まれてくる子のことは気にしなくてもいいわよ。時間巻き戻せば最初からいなかったのと同じだから。まあ、その前に負けた方の子の罰ゲームに使うんだけど……」
「「罰ゲームに、使う……?」」
「ええ。負けた子は生まれた子を成長させて、その子に犯されてもらうわ。女の子だったら男の子が生まれるまで産んでもらうから、早めに男の子が生まれたらいいわね」
 実際、いくら時間操作出来ると言っても、男女どちらが生まれるかは産ませてみるまでわからない。時間操作にも出来ないことはあるのだった。
「くるってる……!」
 恐怖に満ちた顔でミチルちゃんが呟く。マチコちゃんは青ざめて言葉もないようだった。
 生命の冒涜とでも考えているのかしら。そう捉えてくれているのであれば、むしろ私の狙い通りなのだけど。
 程度は違っても、彼女たちがやって来た行為も、人を貶め、冒涜する行為だということまで気づけばいいのだけど。
 まあ、半分以上私の趣味だけどね! 完全な趣味で罪もない子にするには、さすがに躊躇われるところがあるので、『悪い子に対する教育』という形を取っているところがある。
 大義名分って大事なのよ?

つづく

時間操作で悪を躾ける 3

 ミチルちゃんは一見すると優等生のような外見をしている。外見だけを見ればとても痴漢えん罪や援交詐欺などでお金を稼いでいるあくどい娘には見えない。
 その印象こそ彼女の計算通りであり、その容姿に油断した男性を釣るための作戦だということを私は知っている。
「確かに、いかにも不良ですー、っていう外見より、こっちの方がついつい手を出してしまいそうだものね」
「最初から騙すつもりで見た目を整えてるってことよね……最近の子は怖いわねぇ」
 私は『私』と言葉を交わしつつ、ミチルちゃんの長い黒髪を撫でる。
 それから軽くミチルちゃんの左胸を弄ってみた。時間停止してから触っていないので、酷く硬い。固まった寒天みたいな硬度だ。
 そんな状態の胸をしばらく弄っていると、私の用いる時間停止の法則に従って、ちょっと軟らかくなってくる。その調子でどんどん弄っていると、彼女の左胸は時間が止まっていないかのように軟らかくなった。揉み応えのある、いいおっぱいだ。
 一切触れていない右胸に比べると、かなり軟らかくなっていた。
「こんなものかな?」
「そうね。こっちもこれでいいでしょう」
 私がミチルちゃんの左胸を弄っている間、もう一人の『私』はミチルちゃんの股間を弄っていた。そちらもかなり刺激を与えたのか、愛液が溢れるほどに軟らかくなっている。
「それじゃあ動かすわよー」
 私たちは時間を止める前の位置に戻りつつ、ぱちんと指を鳴らして時間を動かした。
「この変態お……ひぐッ!?」
「うわっ、ちょ、ミチル!?」
 背中合わせになっているマチコちゃんが、突如痙攣し始めたミチルちゃんに驚いて声をあげる。当然ミチルちゃんはそれに応じるどころではなく、散々刺激を与えられた右胸と股間から電撃的に走った快感に痙攣していた。
「ちょっと! ミチルになにしたの!?」
 マチコちゃんが噛みついてくるのを、私たちはにっこりと笑顔を浮かべて受け止める。
「ちょっと気持ちよくしてあげただけよ。貴女にも同じことしてあげましょうか?」
 指を鳴らす直前のような形にした手を翳して見せると、マチコちゃんはぐっと押し黙ってしまった。
 別に時間停止に指を鳴らす仕草は関係ないのだけど、それがトリガーだという風に捉えているようだ。時間が止まっているとは思っていないだろうけど、指を鳴らされるとなにかしら起きると察しているのだろう。
 その頃にはようやくミチルちゃんの絶頂も落ち着いて来て、ぜえぜえと荒い呼吸を整えている。
「さて、それじゃあ改めて二人にして貰うレースの話をするわね」
 言いつつ、私は再び時間を止め、『とあること』をミチルちゃんとマチコちゃん両方に施す。
 そして、何食わぬ顔で時間を動かした。ふたりは何か違和感を感じたのか、もぞもぞと腰を動かしていた。
「ふふ、ふたりともなんとなくは感じたようね?」
「な、なにをしたのよ……」
「慌てないで、ちゃんと説明してあげるから。いま、あなたたちの子宮内にね――」
 私はにこやかに告げる。
「保管しておいた精子を注いであげたの」
 告げられた内容に理解が追いつかなかったのか、ふたりはぽかんと間抜けな表情を浮かべていた。

つづく

時間操作で悪を躾ける 2

「ふたりにはこれから『あること』を賭けてレースをしてもらいまーす」
 どんどんぱふぱふー、と『私』が合いの手を入れる。さすがは『私』。ノリが良い。
 一方、強制的にレースに参加させられることになった、ミチルちゃんとマチコちゃんのふたりは、私たちに対して憎しみの籠もった視線を向けてきている。ノリが悪い。
 ふたりは今、床に女の子座りで、背中合わせに座らされている。座らされているというのは、ふたりの身体には拘束具が取り付けられていて、立ち上がることもできないからだ。
 言葉を奪う口枷。
 首に巻き付く無骨な首輪は鎖で連結され、一定の距離以上は離れられない。
 裸の身体を彩るのは赤と黒のボンテージ。ミチルちゃんが赤でマチコちゃんが黒だ。
 両腕は後ろに回した状態で手錠をかけてあって前に回すことはできない。
 両足首にも枷が嵌めてあって、それは彼女たちの左右の足をそれぞれ鉄パイプで繋いでいて、立ち上がることをできなくしていた。
 繋がれたまま立とうと思ったら、相当息を合わせて同時に動かなければならないだろうけど、残念ながらそこまでのシンクロはできないらしく、無闇にお互いの身体を引っ張ってしまい、その度に怒りのうめき声をあげていた。
 腰には太いベルトが裸の肌の上に直接巻き付けてあって、それも鎖で連結してある。
 ふたりは運命共同体であることを示した衣装のつもりだ。中々エッチで実用的なものにできたと思う。
 それにしても、こっちを見てくる視線が鋭い。
「なにか言いたいのかな? 言ってもいいよ?」
 言いつつ、時間を止めて口枷を外し、元の位置に戻って時間を動かす。
 自分たちの口が自由になったことに驚きつつも、ふたりは勢い込んで噛みついてきた。
「この変態女! あたしたちを解放しなさいよ!」
「そうよこんなの拉致監禁よ! 警察呼んでやるんだから!」
 その後も聞くに堪えない罵詈雑言を飛ばしてくる。
 それを聞くとはなしに聞き流しながら、私たちは顔を見あわせた。
「……ちゃんと躾けたわよね? 『私』」
「もちろん」
 それだけで従順になるとは思ってなかったけど、それにしても最初と全く反応が変わらないのはなんでだろうか。
 そう考え、理由に思い至った。
「「ああ、なるほど。お友達が傍にいるからか」」
 『私』も同時に結論に達したらしく、言葉がハモった。
 集団心理というのか、友達が傍にいるから強気になっているらしい。
 身体の自由が完全に奪われた状態にも関わらず、仲間が傍にいるから強気になるというのは、私たちからしてみればなんとも滑稽ではあったけど。
 見るとふたりは拘束具が外れないかとこっそり弄っているみたいだった。小声で「早く外してよ!」「うそ。これ鍵かかってるじゃない!」とか話してるのがこっちにも聞こえてるのだけど。
 私はぱちんと指を鳴らして時間を止めた。
 本当は指を鳴らす必要は無いのだけど、ふたりにもわかるようにきっかけを作ってあげたのだ。
 ベッドの上で組んずほぐれつしているふたりは、ぴたりと動きを止めている。
 ミチルちゃんが後ろ手に拘束された手で、必死にマチコちゃんの拘束具を外そうとしているみたいだけど、南京錠で固定されえた拘束具が外れるわけもない。
「さて……と。ちょっと改めて躾けますか。『私』」
「そうね。どう躾ける? ……って、聞くまでもないか」
 私たちは同一人物。
 ゆえに相談は必要なかった。
 私たちは、ふたりのうち、ミチルちゃんの方にターゲットを絞り、少し躾けることにした。

つづく

時間操作で悪を躾ける 1

 じゅぷりじゅぷりと、抜き差しされるバイブがはしたない水音を立てている。
 バイブは震える機能しか無い単純な作りのものだが、私が触れていなくとも責め具としたの力を存分に発揮し、彼女の膣を執拗に責め立てていた。
 私はのんびりとコーヒーを飲みながら、ベッドの上で拘束されたミチルちゃんの痴態を眺める。彼女は昨日までそれほど性的な経験が多い方ではなかった。
 けれど、私の能力を活用して数週間に相当する時間延々と責め続けた結果、いまではバイブを挿すだけで大洪水を引き起こすほどの淫乱な身体に変貌していた。
 これでようやく準備が整ったというところだ。
 そう思いながらコーヒーを飲み干すと、ちょうどいいタイミングで隣室に繋がるドアが開いた。
 そこから顔を覗かせたのは『私』だった。
 私と全く同じ顔をした『私』が、私に聞いてくる。
「こっちの準備は出来たけど、そっちはどう?」
「ええ。たぶん十分開発出来たと思うわ。そっちは?」
「こっちは元から経験豊富だったから。ちょっと敏感になるように調整したくらいね」
 そういって『私』が手に持っていた鎖をひくと、それが繋げられていた子が姿を現した。確か名前をマチコちゃんと言って、ミチルちゃんの友達だ。
 全身に拘束具が取り付けられていて、目も耳も塞がれている。そのため、首輪につけられた鎖を引かれると、引かれるままに従わざるを得なくなっている。
 今回、私はミチルちゃんとマチコちゃん、ふたりを同時に調教していた。
 時間を操作出来る私にとって、二人同時に調教をするというのは容易いことではあるけど、少々面倒なことではある。
 そこで私は時間操作を応用して、自分自身をふたりに増やすことで、調教する際の手を増やす事に成功していた。
 どうやって増えたかはおいておいて、このふたりを同時に調教しようと思い立ったのには訳がある。
 私は色んな女性や女の子と仲良くなるのが趣味だ。時間操作能力はそのために活用している。
 けれどたまに、その目的以外でこの能力を使うことがあった。

 それが、悪事を働く者を懲らしめる、という目的だった。

 このふたり、学生ながら大変あくどいことに手を染めていた。
 いわゆる痴漢えん罪という奴で、何の罪もない男性を嵌めて社会的地位を貶めたり、援助交際を仕掛けてお金だけ取って逃げたりなど、他にも様々な悪事を働いていた。
 私が直接その場面を見たわけではなく、ニュースで事件として報道されていたのを見て知ったのだけど。
 能力を使えば、ふたりが逮捕される前に戻って彼女達に接触し、こうしてホテルに連れ込むことは簡単だった。
 私自身、能力を使って褒められたことはしていないのだけど、それでも最低限人を不幸にしないというルールは守っている。
 世直しというほど大層なことではないし、半分以上趣味が混じっているけど、こういう道を踏み外した子を更生させることで、よりよい社会を作る一助になればと思っている。
 半分以上は趣味だけど!
「ふふ……さて、それじゃあふたりには頑張って競い合ってもらいましょうか」
 私は『私』と視線を交わし、ミチルちゃんとマチコちゃんに楽しませてもらうべく、動き出した。

つづく
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Author:夜空さくら (旧HN:黒い月)

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